「朝起きるのがつらい・起床時のだるさ」は自律神経失調?原因と対処法

朝、布団から出られない…そんなあなたへ

「朝スッキリ起きられない…」
「布団から出るだけで一苦労」
「起きても頭がぼんやりして体が重い」

こうした「朝のだるさ」に悩む人はとても多いです。特に最近は、生活リズムの乱れやストレスの増加から、朝スッキリ起きられないという声をよく耳にします。

単なる寝不足と思って放置すると、日常生活や仕事のパフォーマンスに大きな影響が出ます。さらにその背景には、「自律神経の乱れ(自律神経失調症)」が関わっているケースも少なくありません。

なぜ朝起きられないのか?よくある原因

まずは「誰にでも起こりやすい一般的な原因」から整理してみましょう。

  • 睡眠不足:寝る時間が遅くなり、睡眠時間が足りていない
  • 生活リズムの乱れ:休日に昼まで寝てしまい、体内時計がずれる
  • ストレス:精神的に緊張状態が続くと、夜にリラックスできず疲れが抜けにくい
  • 運動不足や食生活の乱れ:代謝が落ち、朝の目覚めが悪くなる

これらは誰にでも当てはまるものですが、問題は「きちんと寝ても起きられない」「生活を見直しても改善しない」といった場合です。ここに関わってくるのが自律神経です。

自律神経と「起床時のだるさ」の関係

自律神経は、体のオン/オフを切り替えるスイッチのようなもの。

  • 夜は副交感神経が優位になってリラックスモード
  • 朝は交感神経が優位になって活動モード

この切り替えがうまくいかないと、朝になっても体が休息モードのまま。「起きたいのに起きられない」「頭が働かない」「体温がなかなか上がらない」という状態になってしまいます。

自律神経が乱れる原因とは?

自律神経が乱れる要因は一つではありません。

  1. 生活リズムの不規則さ
     夜更かしやシフト勤務は体内時計を乱し、朝の切り替えを妨げます。
  2. ストレスの蓄積
     職場や家庭での緊張、不安が続くと、交感神経が過剰に働き、夜も休めません。
  3. 気温や気圧の変化
     「季節の変わり目や天気が悪いと体がだるい」という人は、自律神経の敏感さが関係しています。
  4. 姿勢の悪さ・首肩のこり
     現代人に多いのがこれ。首や肩の緊張が強いと、血流が滞り、自律神経の調整が乱れやすくなります。

東洋医学の視点からみる「朝のだるさ」

東洋医学では、「朝起きられない」状態を気の巡りの滞り肝・脾の弱りと考えることがあります。

  • 気の滞り → エネルギーが全身に行き渡らず、体が重い
  • 脾の弱り → 消化機能が落ち、疲労感が抜けない
  • 肝の弱り → 気や血のめぐりを主るのが肝。そのため朝のエンジンがかからない

鍼灸では、手足やお腹のツボを用いて「気血水」の流れを整え、自然に朝スッキリ起きられる体づくりを目指します。

自分でできるセルフケア

「朝起きられない」を改善するために、日常でできる工夫をご紹介します。

  1. 朝日を浴びる
     カーテンを開けて自然光を浴びることで、体内時計がリセットされます。
  2. 起きたらコップ一杯の水を飲む
     体にスイッチが入り、血流が動き出します。
  3. 軽く体を動かす
     ラジオ体操やストレッチで筋肉を目覚めさせると、交感神経がオンになりやすい。
  4. 夜のスマホを控える
     ブルーライトが脳を覚醒させ、眠りを妨げます。
  5. 深呼吸や腹式呼吸
     呼吸で副交感神経を落ち着かせると、眠りの質が上がります。

専門的なアプローチ:整体・鍼灸

セルフケアで改善できる人もいますが、長引く場合は専門的なサポートが効果的です。

  • 鍼灸
     首肩の緊張をやわらげ、自律神経に働きかける。お腹のツボで内臓機能を整える。
  • 整体
     姿勢を整え、神経や血流の流れをスムーズにする。特に首・骨盤のバランスを調整することで、朝の切り替えがスムーズになる人が多いです。

ぜひやってほしいツボ

後渓(こうけい)のツボ

督脈という身体の陽気(温めたり活動的にする気)を高めます。

ここを気持ちいい程度に20秒間指圧するか、可能な方は市販のお灸をしましょう!

太衝のツボ

太衝(たいしょう)のツボ

気血のめぐりがスムーズに運び、気の滞りを解消させるツボです。

ここをマッサージ棒などで気持ちいい程度に刺激するか、市販のお灸をしましょう!

足三里(あしさんり)のツボ

胃腸の調子をととのえ、エネルギーを上げたり、身体を温めてくれるツボ。

ここはお灸をしていきましょう!

まとめ

「朝起きられない・起床時のだるさ」は、生活習慣だけでなく自律神経の乱れが関係していることがあります。

  • 睡眠リズムやストレスが大きな原因
  • 首肩のこりや姿勢不良も見逃せない要因
  • 東洋医学では「気血の巡り」や「脾腎の弱り」としてとらえ、鍼灸で整えていく方法がある

セルフケアでも改善できる部分はありますが、「なかなか治らない」「毎日がつらい」という場合は専門家に相談してください。

当院では、整体と鍼灸を組み合わせ、自律神経のバランスを整えながら、朝すっきり起きられる体づくりをお手伝いしています。

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ABOUT US
Nagahama
はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。