ドキドキが止まらない…その“動悸”は心臓ではなく自律神経のサインかもしれません

あなたもこんな症状で悩んでいませんか?

  • 急に胸がドキドキして息苦しくなる
  • 病院で心臓の検査をしても「異常なし」と言われた
  • 緊張やストレスが続くと動悸が強くなる
  • 夜、寝る前に脈が速くなり眠れない
  • 更年期のせいかも?と不安に思っている

「心臓の病気ではないのに、なぜこんなにドキドキするんだろう」
そんな風に感じている方は少なくありません。実は、その “動悸”の正体は自律神経の乱れ によるものかもしれません。

特に最近は「検査では異常なし。でも不安が残る」という方が増えています。薬に頼らず、自然な方法で改善したいと考える方が、鍼灸を選ばれることも少なくありません。

自律神経と動悸の関係

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」のバランスで働いています。

  • 交感神経はアクセルの役目を果たし、心拍数を上げる
  • 副交感神経はブレーキの役目を果たし、心拍数を落ち着ける

本来は状況に応じて自動で切り替わります。しかしストレスや生活習慣の乱れによってアクセルとブレーキの切り替えがうまくいかなくなると、心臓が必要以上に速く打ち続けてしまうのです。これが「動悸」として自覚されます。

特に、夜やリラックスすべき場面で動悸が起こるのは、副交感神経がうまく働かず、体が休息モードに入れないためです。

動悸が起こりやすい原因

1. ストレスや不安

仕事・人間関係・将来への心配など、精神的ストレスが長く続くと交感神経が優位になり、胸がドキドキしやすくなります。

2. ホルモンバランスの変化

女性の場合、更年期や生理前はホルモンの変動が大きく、自律神経も影響を受けて動悸が出やすくなります。

3. 姿勢や呼吸の浅さ

猫背や巻き肩などで胸郭が圧迫されると呼吸が浅くなり、交感神経が過敏になります。結果的に「動悸が強く感じられる」ことも。

4. 生活習慣

夜更かし、運動不足、カフェイン・アルコールの摂りすぎも自律神経を乱す原因に。特にコーヒーやエナジードリンクは動悸を助長することがあります。

こうした要因が重なることで、「私って心臓が悪いのでは?」と不安を強めてしまい、さらに交感神経を刺激して悪循環に陥る方も多いのです。

鍼灸で動悸が改善する理由

鍼灸はリラクゼーションだけでなく、自律神経を整える効果があることが研究でも明らかになってきています。

  • 鍼の刺激で筋肉の緊張がほぐれ、血流が改善する
  • 迷走神経を介して副交感神経が働きやすくなる
  • ツボ刺激によって脳内ホルモン(セロトニンなど)が分泌され、安心感が高まる

その結果、

  • 胸の圧迫感が軽くなる
  • 呼吸が自然に深くなる
  • 不安感や緊張がやわらぎ、眠りやすくなる

特に「心臓に異常なし」と言われても不安が取れない方にとって、鍼灸は安心できる選択肢となります。

当院の特徴的アプローチ

当院では、ただ鍼をするだけではなく、「整体による胸郭・関節の調整」+「伝統的な鍼灸」 を組み合わせています。

  • 肋骨や背骨の動きを改善して呼吸を深める
  • 脈診や腹診で全身を診ながら、その人に合ったツボを選ぶ
  • 「心」や「肝」といった東洋医学的な視点で自律神経の乱れを整える

このように、体の構造と東洋医学の両面からアプローチすることで、根本的な改善と再発予防を目指します。

こんな場合は病院に行きましょう

鍼灸は自律神経が原因の動悸に効果的ですが、すべての動悸が鍼灸で改善できるわけではありません。
特に以下のような場合は、まず病院で検査を受けることをおすすめします。

  • 胸の痛みや圧迫感を伴う動悸
  • めまい・失神・呼吸困難を伴う動悸
  • 動悸が長時間続く、または急激に悪化する場合
  • 心臓疾患や高血圧などの持病がある場合

命に関わる病気が隠れている可能性もあるため、「いつもと違う」と感じたら早めに医療機関を受診することが大切です。

セルフケアと生活習慣アドバイス

治療と同じくらい大切なのが日常生活での工夫です。

  • 腹式呼吸を取り入れる:お腹を膨らませてゆっくり息を吐くことで副交感神経が働きやすくなります。
  • カフェインを控える:午後以降のコーヒーやエナジードリンクは動悸を助長するので注意。
  • 姿勢改善:スマホを長時間見続けると猫背が悪化し、呼吸が浅くなります。意識的に胸を開くストレッチを。
  • 睡眠環境の工夫:寝る前は照明を落とし、スマホを手放して脳をリラックスさせる。

小さな習慣の積み重ねが、自律神経を安定させ、動悸を起こしにくい体へと導きます。

自律神経の乱れや動悸に役立つツボケア

鍼灸院での施術に加えて、自宅でも簡単にケアできるツボがあります。
強く押す必要はなく、「気持ちいい」と感じる程度に優しくが基本です。お風呂上がりや寝る前など、リラックスした時間に試してみてください。

内関(ないかん)

場所:手首の内側のシワから指3本分下、2本のすじの間
効果:自律神経を整え、不安感や動悸を落ち着ける。吐き気やストレス性の胸のつかえにも効果的。
セルフケア方法:反対の親指で軽く押しながら、5秒かけてゆっくり呼吸を繰り返す。左右それぞれ1〜2分。

神門(しんもん)

場所:手首の小指側の端、骨の近くのくぼみ
効果:心の疲れや不眠、不安感の改善に。昔から「心を落ち着けるツボ」として知られる。
セルフケア方法:軽く押さえながら円を描くように小さくマッサージ。寝る前に行うと安眠に役立つ。

太衝(たいしょう)

場所:足の甲、親指と人差し指の骨が交わる少し手前のくぼみ
効果:イライラやストレスを鎮め、肝の働きを整えることで自律神経バランスを改善。
セルフケア方法:少し強めに押すと響く感覚がある。呼吸を深めながら10秒押して離すを3回。

太衝のツボ

膻中(だんちゅう)

場所:両方の乳頭を結んだ線のちょうど真ん中(胸の中央)
効果:胸のつかえ感や呼吸の浅さ、動悸を落ち着ける。ストレスで胸が苦しいときにも。
セルフケア方法:指全体を当て、胸を開くように深呼吸しながらやさしく押す。

膻中のツボのイラスト

セルフケアのポイント

強い刺激は逆効果。リラックスできる程度がベスト
息を吐くときに押すと、副交感神経が働きやすい
続けることが大事。1日数分でもOK

ツボ押しは「体との対話」と考えて、気持ちよくできる範囲で続けてみてください。

まとめ

「心臓の検査では異常がないのに動悸が続く…」
その原因は、自律神経からのSOSかもしれません。

鍼灸は、薬に頼らず自然な方法で自律神経を整えることができる数少ない治療法です。

もう“ドキドキ・動悸”に振り回されない毎日へ。
その一歩を、ぜひ当院にご相談ください。

※自律神経以外が原因の動悸は、病院の検査が必要です。まずはクリニックに相談に行かれることをお勧めします。

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Nagahama
はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。