二十四節気の穀雨(こくう)は、毎年新暦4月20日前後
穀雨の意味は、百穀を潤し、芽を出させる雨ということ。
とくに五穀(麦・黍・稷・稲・豆)の事を指していうこともあります。
地上の穀物は天からの贈り物である雨のおかげで、たっぷりと水分と栄養がため込まれ、元気に育つさまを表しています
穀雨:春雨降りて百穀を生化すればなり(「こよみ便覧」より)
■穀雨の養生
穀雨は春も後半。穀雨から立夏、芒種までの期間は蒸し暑く、雨の日が続くので、穀類の成長発育には適した時期です。
夏になると、熱中症予防やクールダウンしたくて冷たい飲み物が欲しくなりますよね。
でも穀雨の時期はまだ暑すぎるわけではないし、朝晩は涼しく、冷たい飲み物で涼む必要もありません。
冷飲食が早すぎると、胃腸を冷やしすぎて病気を引き起こしやすくなります。特に子供の場合に影響が大きいので注意が必要です
穀雨時期の食べ物
穀雨の時期に摂るとよいものには、
小麦胚芽粉、そば粉、大麦、キビ、大豆等の豆類、ひまわりの種、落花生、黒ごま、ごま、赤身肉など。
キビは、脾を丈夫にして消化吸収を整え、同時に腎気を養い、弱った身体を補う効果があります。
キビをお粥などにして食すと、食欲不振の方や、産後の虚損、胃腸が弱って力がでない方などに効果的な食品です。
睡眠の質を良くしたりもするので、キビの煮粥などを就寝より少し前に食すと、安眠が期待できます
あとは、大豆!
大豆は健脾利水、解毒消腫。胃腸が弱かったり、栄養不良で貧血してたり、おしっこの出が悪くむくみがある方なんかにオススメです。
高血圧、動脈硬化、心臓病にも良いので、是非意識して摂って損はありません!
先睡心、後睡眼
だんだんと気温が上昇してくると、皮膚が弛緩し、皮膚末梢血管の血流が増加してきて、
それに伴い中枢神経系が鎮静化してくるので、催眠作用があり、眠気がでてきます。
なので、良い睡眠を得ることも、春季の重要な養生となります
「先睡心、後睡眼」といいまして、
就寝前の健康管理のポイントは、心を調えることです。
寝る30分前には、感情を安定させ、心を静かに、気を散らす考えをすべて取り除くべきとされていて、
テレビやスマホなどをみず、仕事や家事の事を出来るだけ考えない時間をとって、リラックスを促すような温かい飲み物を飲んで、ゆっくりしてみましょう。
坐功(坐禅のこと)なども非常によいです。静かなところで眼を閉じて、楽な姿勢で呼吸を落ち着かせてみてください。
ほんの軽い運動は、睡眠にも良いので、太極拳やヨガなど、ゆっくりとした運動をするのもオッケーです。
心を落ち着けたのち、就寝することで、睡眠の質を高めることが、春の養生のポイントです
穀雨の時期にオススメのツボ
穀雨の時期にオススメのツボは、手の少陰心経に属する「少府(しょうふ)」というツボです。
穀雨の時期は、気温も上昇するに伴い雨を吸った大地の水分が蒸発してくるので、地上の湿気や大地のぬくもりがでてくる頃。
初夏も近いため、夏にむけて皮膚の末梢血管を拡張させて、体表面や身体の末端まで血液循環をよくしておく準備をする時期です。
そのため、少陰心経に属して、心臓の働きを助けてくれる「少府」のツボを刺激すると良い、ということですね。
指でツボの場所を、適度なつよさで押してください。ツーンと心地よいほどの痛みがあればOKです。
お灸をしてもいいですよ♪
【少府(しょうふ)】
指を握ったときに、小指と薬指の指先の間が、手の平にあたる場所
おさえるとツーンと痛い。
京都市東山区三条の鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU
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