老化や体重じゃなかった!膝痛の“意外な原因”と対策とは?

膝痛の原因のブログメイン写真
ハクちゃん

グルコサミンのCMみたんだけど、「ひざの痛み」って、結局は老化と体重増加からでしょ?

タクくん

たしかに、高齢者や太った体型の人に多いイメージやな!でも考えてみ?高齢者や肥満体質の人全員が膝の痛み訴えてるか?

ハクちゃん

全員ってわけじゃないよね。でも、体重1kg増加したら、膝にはその3倍の3kgの負荷が増加するっていわれてるよ。

タクくん

数字をだしてきよったか~!説得力あるし間違ってへんと思うけど、3倍の負担がかかったからといってそれが膝の痛みにつながるとは限らんで。

実は、膝の痛みの背景には、老化や肥満以外にもっと本質的な別の原因が隠れとるんや。それを今回説明していくで

老化や体重は膝の痛みの真の原因ではない

「膝の痛みは年齢のせいだから仕方ない」「体重が重いから痛くなるのは当然」
そんなふうに思い込んでいませんか?

お医者さんに「年相応だから仕方ないよ」「減量しないとだめだよ」と言われたことがありませんか?

実は、これらは“間違ってはいないけれど、本質とはズレている”考え方かもしれません。

たしかに、年を重ねたり、肥満があると膝の痛みが増えるのは間違いありません。
なので、減量の努力は大切だとは思いますが、年齢ばかりはどうしようもないですよね。

このブログでは、膝の痛みの真の原因が、老化や肥満の裏にかくれている「ある事」を解説し、その予防と治療のために必要なことをお伝えします。

膝はあらゆる関節の中でも非常に変形をおこしやすい関節です。そのため、少しであっても日常膝の痛みを感じておられたり、痛みをかばって歩いているのを放置してしまうと将来【変形性膝関節症】になってしまう可能性がグーンとあがります。

最近は人工関節置換手術でも非常に早く退院できて、予後もいいことを実感していますが、最大限あなたらしくあるために、できれば自分の脚でいつまでも歩き続けたいと思いませんか?

ぜひ今回の記事を予防に役立ててください。

ひざの痛みの本質的な原因とは?

一般的に膝の痛みの原因は、体重の増加、加齢、運動不足等による筋力低下、軟骨のすり減りなどが言われますが、これらは痛みの真の原因ではありません。

なぜなら、太っていても、年をとっていても、軟骨がすり減っていても、痛みがない人は沢山いらっしゃるからです。逆に、太ってもいない、年をとってもいない、軟骨がすり減ってもいないのに痛みを訴える方がいます。

その背景には、膝の痛みの本質的な原因が存在します。それはなんなのか。

膝の痛みがある方には、ある共通点があります。それは…

膝関節の軸がズレてしまっている。つまりは膝の歪みです。

上図をみていただくと、正常なひざ関節(左側のイラスト)では、骨の軸の交点が関節内部にあるため、スムーズに曲げ伸ばしできます。

一方で、歪んでしまった膝(右側のイラスト)では、すねが後方へとズレてしまっており、骨の軸の交点が関節内にないので、膝の曲げ伸ばしというスムーズな運動ができません。まるで歯車がかみ合わないようなものです。

膝がうまくかみ合ってグライド(滑り運動)できれば、周りの靭帯や関節包を刺激せず、痛みは起こりえないということなんですね。

どうして膝関節がズレてしまうの?

それは、姿勢や歩き方が関係します。結論をいうと、膝を曲げた状態で歩いてしまうことにより起こります。これを「曲げヒザ歩行」と呼ぶことにしましょう。

これもまた、上図のイラストをみてください。

膝を曲げて歩くことでどうなってしまうのか。
上図の左側のイラストが膝を曲げた状態ですが、このまま歩くと、太ももの後面の筋肉(ハムストリングス)が下腿の骨(すねの骨)を後ろ側に引っ張ってしまう方向へと働きつづけます。

次第に、右側のイラストのように、下腿骨(すねの骨)は後方へと引きだされ、後方へ僅かにズレてきます。

このズレにより、大腿骨と下腿骨とのアラインメント(骨の並び)が歪んでしまい、結果的に運動軸が関節内部からズレてしまって、滑らかな膝関節の動きを阻害することで、まわりの靭帯・関節包にかかるストレスから炎症が起こって膝痛となってしまいます。

ちょうど、このような姿勢で背中を丸めて歩いていると、膝は自然と曲がってしまいます。

ここで分かってくるのは、膝痛は膝だけの問題ではないということです。

腰や股関節、背骨の状態なども「曲げ膝歩行➔膝痛」という状況をつくってしまうので、関係するわけですが、このブログでは膝だけに焦点をあててお話しします。

ですので、老化や体重の増加によって膝痛がでるというのは、それ自体が問題なのではなく、年を取ると腰が曲がり膝を伸ばしにくくなり曲げヒザ歩行となり、体重増加によってお腹がでてしまうことで重心バランスが狂うことで膝を伸ばしにくくなって曲げヒザ歩行となることで、痛みがでてしまうわけです。

軟骨が擦り減って痛みがでるというのも間違いです。そもそも軟骨や骨自体に痛覚がないので痛みがでるはずもありません。

ただし、膝関節がズレていない状態で真っすぐ荷重がかかる必要があります。そのためにどのような意識が必要なのか?次のセクションで説明していきます。

膝の痛みを解消し膝の変形を予防する正しい歩き方とは?

膝の痛みを解消する・予防するには、膝を伸ばして歩く歩行

「伸び膝歩行」を推奨します。

膝をしっかり伸ばして歩くことで、脚の前側の筋肉が働き、すねの骨がズレるのを防ぐだけでなく、ゆるんでしまった骨盤の骨をもう一度締め直してくれる効果があります。

膝をしっかり伸ばして歩くと、自然と歩幅が広がり、踵から着地できるようになり、地面からの反力がまっすぐ骨盤にかかることで、骨盤がしっかり締まることにつながります。

逆に膝に負担がかかるのではないか?と心配されるかもしれませんが、「曲げ膝歩行」の方が過大なストレスがかかっています。しっかり伸ばして歩くと、膝に正常な圧力が加わるため、膝・股関節・腰に作用して骨密度を強化し、アライメント(骨の位置関係)を正してくれます。

自力で整体するようなものですので、ウォーキングをする際はこのように膝を伸ばした歩行をするよう心がけてみてください。

すでに痛みがある方は、もちろん激しい歩行は難しいので、脚を無理なく伸ばして、まっすぐ荷重を載せていくよう少しずつトレーニングしてみてください。出した前足にのるような感覚で歩いてもらうのがベストです。

いかがでしたでしょうか?

普段歩くのを意識してみると、意外と膝を曲げて歩いていることに気づくことかと思います。
そうした歩き方をしていると、将来ヒザを傷めてしまうかもしれません。

ハクちゃん

なるほど~。膝の痛みは老化や体重が原因ではなくて、歩き方などから膝の歪みをつくってしまっていることが背景としてあるんだ

タクくん

そやな!今回は膝だけに話をしぼったけど、膝痛あっても膝に問題のないケースも多いんや。骨盤とか股関節の状態によって膝が捻じれて痛みがでてまうこともあるんで、腰・股関節・足首の問題も関わってくるで。いちど専門の柔整師にみてもらうんがおススメや

ハクちゃん

しっかり整えてから、自分の努力としてのウォーキングをするとよりよさそうだね!

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ABOUT US
Nagahama
はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。