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湿季の養生

湿季ってどんな季節?

24節気の「処暑(しょしょ)」(毎年8/23くらい)から「霜降(そうこう)」(毎年10/23頃から)までを湿季といいます。

処暑に入ると、日中は蒸し暑さがありますが、朝晩涼しさがでてきます。

処暑とは、暑さが終わる頃という意味でもあり、「湿季」というくらいなので、ム~っと湿度が高めの時期です。

この湿季は、梨の実が水分を含んで大きくなるように、人の身体も水を貯めようとします。

体内の湿気で胃腸が弱り、下痢、腹痛、脚のだるさなどを感じるようになって、

本来の意味での「夏バテ」となるのがこの時期です。

夏の間は腸からどんどん水分を吸収して体内にため込もうとしていたのですが、

夏ほど汗をかかなくなるので、胃腸に水分が停滞しやすくなる季節です。

ちょうど、樹木も同じで、

夏の間に降った雨や地下水を根っこからどんどん吸収して、

葉っぱを茂らせ、葉から水分を蒸散することで暑さから自分を守っていたのですが、

暑さが落ち着いてくると、果実を守っていた葉っぱもいらなくなり、

吸い上げた水分やエネルギーを実の方に集めます。

ふっくらと、美味しい実をならせることは、

人でいえば体内の栄養分を全身にめぐらせて肌肉に蓄え、秋冬の寒さに抵抗する準備をととのえる段階です。

この時期に夏季と同じようにどんどん腸管から水を吸い上げてしまうと、水分過多となり、蓄えきれなくなった水分によって胃腸や足がむくんで、季節の変化に対応できずにしんどくなってしまうのです。

湿季の養生

湿季の養生や治療は、水分を吸い上げ続けてしまい蓄えきれなくなった余分な水(夏の水の積み残しと呼んでいます)をうまく捌けてやることが大切です。

つまり、代謝をUPさせてあげる。

呼吸や汗や尿でうまくでるようにしてあげればよいのです。

この時期の雨の日は、特にむくみやすくなるので、下記の養生をためしてみましょう。

湿季のセルフケア

太衝のツボにお灸か指圧

太衝のツボ

【太衝(たいしょう)】

足の親指と人差し指の骨が交わるところの少し前(指先側)のくぼみ

おすと結構痛かったりします。

左右で痛いほうをみつけて、指圧するか、お灸しましょう。

水分のツボにお灸

【水分(すいぶん)】

おへそから指1本分上にあるツボ。

その名のとおり、水はけをよくして、本来あるべき場所に水を送ります。

胃腸の調子が悪い方は足三里や中脘を

【足三里】

いわゆる夏バテで食欲が…

という方は、足三里。

膝をかるく曲げるとお皿の下にくぼみができますが、その外側のくぼみに人差し指をあてて、小指があたったあたりが足三里です。

【中脘(ちゅうかん)】

おへその上、指五本分のところ

胃をあたため、動きをとりもどします。

トウモロコシのヒゲ茶

トウモロコシにひげがあって、食べるときに邪魔な気がしませんか?

実はあれ、南蛮毛(なんばんもう)、玉米鬚(ぎょくべいじゅ)という生薬でもあり、役に立つんです。

トウモロコシのヒゲを煎じて、お茶にして飲むとよいでしょう!

利尿作用と利胆の作用があります。

利尿により、むくみをすっきりさせ、また体を冷やすこともありません(^^♪

利胆とは、胆汁の分泌をたすけて、脂質を中心に消化を促進します。油の消化がわるいと、身体に「湿」がたまりやすくなるので、利湿にもなるわけですね。

【つくり方】

とうもろこしのひげをザルのうえに広げて、4~5日の間、天日干しにします。乾燥させたトウモロコシのヒゲは、手で簡単に折ることができるようになります。乾燥したトウモロコシのヒゲ、5~10gに水500ccを加え、煮出します。沸騰したら、弱火で半量になるまで煮詰めて、飲みましょう(^^♪

◆むくみが強いときは、オオバコと一緒に煎じて飲むと、効果倍増します。

◆焙煎したハト麦と一緒に煎じて飲むと、利尿効果が倍増します☆

適度な運動で汗をかこう

この時期、適度な運動を定期的に行うことによってじんわり汗をかくことで、余分な水分の停滞を解消し、むくみを防止できます。

20分程度のウォーキングをおすすめしますが、そんな時間がないという方は、以下の運動を試してみてください。毎日5分~10分でできる運動を継続してみましょう。

【四つ這いバランス】

四つ這いになり、お腹にぐっと力をいれ、腰が反りすぎないようにします。

そのまま一方の手と、それとは反対の足を同時に挙げ、バランスをとります。

お腹に入れた力を利用して、バランスをとるように心がけてみてください。

【その場ジョギング】

その場でジョギングをするので、場所や時間を選ばず、すぐにできます。テレビをみながらでもOKです♪少しハァハァと息があがればOKです(^^♪

やる前と終わったあとは、軽くふくらはぎや太ももをストレッチしましょう。

京都市東山区三条の鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU

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Nagahama

はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。

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