こんにちは、鍼灸・接骨院《白澤堂HAKUTAKUDOU》の長濱です。
朝晩が冷え込むようになってきました。秋分も終わり、晩秋へと移る時期、10 月8日〜23日までは寒露といいます。
この季節になると、乾燥による諸症状に悩まされることが多くなります。風邪をひきやすくなったり、喘息がでたり、皮膚が乾燥してアトピーやアレルギーがひどくなります。また、便秘になる方もおられます。
実は、夏の不摂生が今頃出てくる時期でもあるのです。今年の夏も酷く暑く、長く続いたので、ずっとクーラーの中にいたり、冷えたものを摂ることも多かったのではないかと思います。
東洋医学では、夏に身体を冷やしてしまうと、夏に養うべき陽気が減るため、心臓の働きが弱ると考えます。そうすると、心臓は自身の陽気を制御できなくなり心火が燃え上がり、肺を傷つけてしまうのです。
秋の乾燥と冷涼の気候がでてきた頃に、上述した症状が現れやすくなるので、治癒力を働かすには、傷ついた肺を潤さなければなりません。
肺を潤すには、土である脾臓の気を補ってあげるとよいのです。これは、肺を助ける意味もありますが、心火を土で盛って抑えるという意味もあります。
この場合の、オススメの脾臓のツボをご紹介します。
太白と三陰交の二つのツボです。
太白(たいはく)は、足の親指のつけ根の内側にある盛り上がりを上(膝の方向)に越えたところにあります。
三陰交(さんいんこう)は、足の内くるぶしから指4本分上の骨のきわにあります。
身体が冷えていると感じる人は、左側の足のツボを取るとよいでしょう。女性であれば、右側のツボでもかまいません。押してみて、痛い方を取るのも一つの手です。
どちらのツボも、押して気持ちいい程度の力で一分間ほど指圧するか、市販のお灸をされるとよろしいです。日に二回くらい、気持ちを落ち着けてやってみてください。
食養生としては、夏に疲れた胃腸を休めるのに、白粥を炊いてみたり、大根を煮たものを食してもよろしいです。秋は梅干しなど若干の酸味を摂るのも肺を養います。
また、甘味を適度に摂るのも秋の潤肺作用に繋がります。柿、梨、もやし、百合根などを摂られるとよいでしょう。
季節の変わり目で、自律神経も乱れやすい今の時期。夏の疲れをとるため、早く寝たり、ストレスを避けて無理をしないことも大切です。
秋に養生し、寒い冬に備えましょう!
コメントを残す