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身体がだるくなる人のための東洋医学的原因と対処法

倦怠感の写真

だるさや疲労は心身のSOSサイン

やる気がおきなかったり、身体もだるくてやたらと眠かったり、目や肩が凝って集中できなかったり・・・だるさや疲労感は心や身体が休息を必要としているサインだったりします。

一時的には、栄養ドリンクを飲んで気合いを入れて奮い立たせることもできるかもしれませんが、心身が疲れていては良いパフォーマンスが生み出せません。

使い続けてボロボロになった刃物で木を切り続けるようなものです。

常に、だるさや疲労を感じている方は、自分では気づいていない、あるいは気づいているけれども頑張りすぎている方がとっても多いです。

一度、切れ止んでしまった刃を研いで、自分自身の良いパフォーマンスをいつも維持できるために、東洋医学の考え方をもとにあなたが感じているだるさの原因と対処法を書いてみましたので、できるところから少しずつ実践してみることで、生活リズムを見直していって頂ければと思います。

東洋医学からみるだるさや疲労感・倦怠感の原因

働き過ぎ、不規則な生活、睡眠や休息不足、精神的ストレス、運動不足、スマホやパソコンのみすぎ、食の乱れや、病後など、他にも身体がおもだるくなって疲れがとれなくなる原因は様々あります。

それぞれの原因でおこりうる東洋医学的な状態としては、気・血・水の状態としてあらわすことができます。

気虚といえばエネルギー不足。気滞といえば気の流れの滞り。血虚といえば血液の不足。血瘀とえいば全身または局所的な血液の停滞。水滞といえば水分代謝不良。食滞といえば食べたものの代謝不良。陰虚といえば身体を潤す血や水分の不足。陽虚とは身体を温める気が不足しすぎて冷えた状態。

という感じです。

それぞれの気・血・水の状態における生活上の原因をみていってみましょう。

気虚:働きすぎ(過労)、睡眠不足、栄養不足、胃腸の弱り、病後、緊張や気の使いすぎ(ストレス)

気滞:精神的ストレス(イライラした環境や人間関係)、運動不足、几帳面な性格

血虚:睡眠不足や過労、スマホやパソコンのみすぎ、栄養不足、無理なダイエット

血瘀:運動不足、油ものや肉食中心(偏食)、月経異常、打撲外傷、精神的ストレス、血液の病気

食滞(食積):食の乱れ、暴飲暴食、胃腸の疲れ

水滞:水の飲みすぎ、胃腸の疲れ、雨天や高湿環境、低気圧

陰虚:夜更かし睡眠不足、過労、加齢、性生活の乱れ、乾燥した環境や土地

陽虚:寒冷環境、衣服の不適、冷飲食(生ものなど)、砂糖の摂りすぎ、小麦製品の摂りすぎ

これらをみていったときに、あてはまる生活上の項目はいくつありましたでしょうか?

いろいろと分けてはいますが、ここに書いてある項目(たとえば睡眠不足など)を一つずつ見直していくことで、これらの原因を解消していくことができます。

ここで一つ注意していただきたいのが、陽虚の項目の部分。

砂糖の摂りすぎや小麦製品の摂りすぎです。

(とくに精製された)砂糖や小麦は関係ないと思われがちですが、身体を温める脾を傷め身体を冷やし、腸の炎症を引き起こしてしまいます。

糖質制限をせよ、とは言いませんが、とにかく精製された砂糖を減らし、小麦製品の摂取を減らすだけでも身体のだるさを解消するのに効果的であると考えます。

原因別にみたお灸と指圧の養生法

まずは、上記の気虚・気滞・血虚・血瘀・食滞・水滞・陰虚・陽虚のどれに自分があてはまりそうか、原因をみながら考えてみましょう。

そして、以下のツボの場所に1週間、お灸や指圧をして、変化をみてみるとよいですよ☆ツボの場所は一番下に画像で載せています。分かりづらい場合は、ツボの名前をコピー&ペーストして、場所を調べてみてくださいね!

気虚タイプの人のツボと養生

膻中(だんちゅう)、気海、関元

休息時間を確保して、睡眠時間を最優先に予定を組みます。ゆっくりご飯を食べ、ゆっくり散歩して、ゆっくり話し、気を使いすぎるようなこともなく、心穏やかに過ごしてみましょう。

気滞タイプの人のツボと養生

期門、外関、臨泣

気の滞りを解消するため、適度な運動を心がけましょう。イライラしたり緊張しやすい性格の方は、ゆっくりご飯を食べ、ゆっくり散歩して、ゆっくり話し、リラックスタイムをつくりましょう。

血虚タイプの人のツボと養生

三陰交、血海

緑色の野菜、栄養のあるものを摂り、目を使いすぎず、早く寝るようにしましょう。

血瘀タイプの人のツボと養生

曲骨、曲池、曲泉

適度な運動を心がけ、油ものや肉食、味の濃いものの食事を控えましょう。

食滞タイプの人のツボと養生

足三里、太衝、内関、公孫

暴飲暴食に気をつけましょう。

水滞タイプの人のツボと養生

復溜、陰陵泉、委陽

水の飲みすぎの方は水分摂取を控えましょう。むくみやすい方は軽いストレッチや運動をしましょう。

陰虚タイプの人のツボと養生

左の列缺、右の照海

夜更かしをやめ、休息時間を増やしましょう。普段水分摂取が少ないと感じる方は、こまめに水分を摂りましょう。

陽虚タイプの人のツボと養生

太谿、関元、足三里

腹巻やレッグウォーマーなどで、保温を心がけましょう。砂糖や小麦製品の摂りすぎを控えましょう。

どのタイプか分かりづらい方

足三里、太衝、合谷、曲池

睡眠をしっかり確保し、自宅ではスマホやパソコンから離れて、適度な食事で胃腸の調子を整えましょう。

足三里、太衝、臨泣のツボ

京都市東山区三条の鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU

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Nagahama

はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。

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