ひな祭りと東洋医学

ひな祭り(桃の節句)と東洋医学

本日3月3日は雛祭り(令和3年3月の記事です)!

ひな祭りも、東洋医学と関係がある、というお話を今日はしたいと思います。

ひな祭りは桃の節句

ひな祭りは五節句のひとつで「桃の節句」といわれます(^^♪

桃の花を飾りますよね。

五節句とは一年を5つの節目に区切り、無事に過ごせるよう無病息災を願って厄払いをする行事です。節句は節供ともいい、お供えをし各節句の植物からエネルギーをもらって健康で元気を保つという意味があるようです。

一月は七草、三月は桃、五月は菖蒲、七月は笹、九月は菊というような具合ですね。

桃と鬼の関係

桃といえば、桃太郎の鬼退治。ついこの間も「鬼は外!福は内!」と節分でやりました。(じつはこの話、節分のときにしたかったのですが、ブログさぼってて、ひな祭りの日にこじつけて書いています( ´∀` ))

冬から春に変わるこの時期はものごとの変化が大きく、陰から陽へ転じる時期。

旧正月である丑寅(うしとら)の時期は、じつは「鬼門」にあたるのです。

丑寅の時期は「鬼門」

この鬼、よく考えてみると「牛のツノ」をはやして「虎柄のパンツ」をはいています。そうそう、ちょうど↓こんなイメージですかね。

鬼の一般的なイメージ

上図のイメージは、丑寅(うしとら)の時期に現れる悪い邪気を、「牛のツノ」「虎柄のパンツ」をはく鬼で表現しているのですね。

(本来、鬼は悪いものが出入りしないように見張る番人だったのですが(方相氏による鬼やらいなど)、混同されて追われる身となってしまったかわいそうな存在…( ;∀;))

うちの娘も「おにーのパンツはいいパンツ、つよいぞ~」って歌ってます♪ま、それはおいといて(笑)、

春の節分、ひな祭りの時期には、いまだ健康を崩しやすい邪気のはびこる時期。気温の変化や生活の変化に追いつかず、植物だけでなく病も芽吹いてくる時期なので体調に気をつけましょうということです。

さて、邪気である鬼を退治するには、桃がよくでてきます。

桃太郎の昔話にもありますが、『古事記』にもそうした場面がありますね。

火の神を生んだことで伊耶那美神が神避りすると、伊耶那岐神はこれを追って黄泉国へ赴くが、禁忌を犯してその姿を見たことで、黄泉国の神々に追われることとなる。黄泉比良坂の坂本に到って、そこにあった桃の実を三つ取って迎え撃つと、追手は退散し、逃れることができた。そこで、伊耶那岐神は桃の実に、我を助けたように葦原中国の人々を苦しみにある時に救えと命じ、この功を讃えて意富加牟豆美命という名を与えた。

國学院大学 古事記学センター 神名データベースより

こうした部分です。

三つという数字にも意味がありますが、今回はおいといて、

桃が鬼をはらう呪力を持つとする思想は、中国伝来の信仰習俗の影響とされています。

なんででしょう?

陰陽五行(物事を陰陽、さらに木・火・土・金・水という五属性に分ける中国の考え方。くわしくは下記の別記事で解説)的にいえば、桃は「金」に属します。

桃太郎が鬼退治に持っていくのは「きび団子」ですが、江戸以前は「とう団子」だったそうです。

節分の豆まきにおける豆も「金」に属します。

何がいいたいかというと、

春は五行でいえば、万物の生命力が発現する「木」なんですね。

冬から春へ季節が変わるとき、人々は豊かな実りや生命の繁栄を期待した。

五行の「木」の気を増強するためには、「金」の気を破壊しなければならない。

そのために、桃は割れなければならないし、きびは食べられなければならない。

豆は火で炒って、火の力で金の力を破壊しなければならない。

金の気を破壊して、春の木のエネルギーを順調に伸ばそうという思想です。

上記のような考え方があって、節分には豆、ひな祭りには桃がでてくるわけですが、こういう背景から、桃には鬼を祓う呪力があると考えられているのではないでしょうか?

個人的には、春先は風や雷が多くなる時期ですので、邪気は何によって運ばれてくるかというと、東洋医学では風によって運ばれてくるのですね。さらに雷のようにものごとがうごめいて、万物が揺れ動く時期です。その強すぎる風や雷を少し抑えるために桃の「金」の力が必要になってくるのでは?と考えたりもしています。

桃は不老長寿の仙果

さらに道教においては、桃は不老長寿の仙果として尊ばれています。

冒頭で、節句の時期には植物からエネルギーを頂いて無病息災を願う意味があると述べましたが、不老長寿という大変健康にも関りの深い桃が、体調にも様々な変化をだしてくる春の時期に貴ばれるのも意味があるように感じます。

もちろん、花を供えたり飾って、食べるわけではないのですが、桃のエネルギーをもらう、という感覚ですね。

さいごに

以上、いろいろと書いてしまってまとまりきらなかったですが(汗)

日本の風習・行事の多くが、いや、ほとんどといっていいほど、東洋医学でも重視している陰陽五行の概念が潜んでいます。

それ以外に、茶道や華道、相撲など、伝統の文化芸能にも陰陽五行の思想が影響しています。

こうした観念はいま失われつつあるかもしれませんが、自然を支配したりコントロールするのではなく、自然と共存したり、自然とともに同調して生活し歩んでいくという考えが根底にあるので、見直されるべき考え方だなと常々思うわけです。

自然に敬意をはらって、自然に感謝し、自然の摂理を深く理解して、よりよく暮らし生きる。

そのような思いが、東洋の哲学には込められているのです。

ぜひ、健康にも役立ててほしいと思います。

季節の変化を敏感にとらえて風や寒さや熱さから身を守り、悪いものを食べずに毒素を排出し、その時期その土地のものを食してエネルギーを頂き血液の質を高め、運動によって今度は血液の循環をよくして身体の代謝を正常にし、精神は季節に応じて穏やかに変化させて様々なことにも柔軟に適応する。

東洋医学とは、なにやら難しい言葉で迷信のようなことをいっているように感じるかもしれませんが、このようなことを言っているのです。

五行思想についてもっと知りたい!という方は、下記の記事をご参考ください♪


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Nagahama
はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。