目次
慢性的な症状を改善するための治療とケア
副鼻腔炎による頭痛に悩んでいませんか?
鼻の奥や額、頬のあたりがズキズキと痛み、朝起きた時や寒暖差のある日に特に症状がひどくなることは?
このブログでは、一般的な治療法とは少し異なる視点から、副鼻腔炎性頭痛の原因と解決策を考えてみたいと思います。副鼻腔炎性頭痛の改善には、根本的な原因を見極め、体全体のバランスを整えるアプローチが必要です。
1. 副鼻腔炎性頭痛の症状と特徴
副鼻腔炎性頭痛は、鼻の奥にある副鼻腔が炎症を起こすことで発生します。炎症により粘膜が腫れ、膿がたまることで圧迫感が生じ、その結果、顔面や頭部に痛みが広がるのです。副鼻腔は前頭洞(額の部分)、上顎洞(頬の奥)、篩骨洞(鼻の奥)、蝶形骨洞(頭の奥)といった4つの部分に分かれています。どの副鼻腔が炎症を起こすかによって、痛みを感じる場所が異なるのが特徴です。
鼻をかんでも鼻づまりがおさまらず、粘った鼻水がのどの方へと降りて痰や咳もなかなかおさまらず、顔面や頭部に強い痛みが出続けるという非常につらい症状ですよね。
他の頭痛と比べると、副鼻腔炎性頭痛は次のような症状が見られます:
- 鼻水、鼻づまりが同時に起こる。
- 頭痛の際、顔や目の奥に圧迫感を感じる。
- 前屈みになると痛みが増す。
- 頭を動かすと、ズキズキと響くような感覚がある。
これらの症状に加え、慢性的な副鼻腔炎による頭痛はしばしば長期化し、治りにくいことが難点です。
副鼻腔炎性頭痛の確かめ方
特徴として、うつむくと痛みが増悪するという特徴があります。また、上記の顔の図の部分を指先でトントンと叩くと炎症がある部分は中に響くような痛みがでることもあります。
もし、鼻づまりがあり、顔や目の奥に圧迫感を伴う頭痛があって、上記の特徴が一致するなら、副鼻腔炎性頭痛の可能性が高いといえるでしょう。
2. 副鼻腔炎性頭痛のメカニズムとは?
一般的な治療法では、副鼻腔の炎症を取り除くために抗生物質や抗炎症薬が処方されることが多いですが、こうした対症療法では根本的な解決にはならないこともあります。副鼻腔炎による頭痛は、単に炎症や膿が原因というだけでなく、体全体の血行やリンパの流れが悪くなっていること、さらには自律神経の乱れが深く関与していることが多いです。
感染や炎症、アレルギーなどが原因で鼻の奥にある粘膜が腫れると、鼻腔と副鼻腔とを連絡する通路である自然口が狭くなってしまいます。その結果、副鼻腔内に細菌やウイルスによる膿が溜まって排出されなくなり、蓄膿症の状態となります。副鼻腔内の圧力が高まることと炎症が強くなることで、痛みを誘発します。
また、寒さやストレスなどで交感神経が優位になると、血管が収縮し、粘膜の血行が悪くなるため、症状が悪化しやすい傾向にあります。
3. 従来の治療法では解決できない理由
多くの方が耳にしたことがある「抗生物質や点鼻薬による治療法」は、急性の症状には有効かもしれませんが、慢性的な副鼻腔炎による頭痛に対しては不十分です。なぜなら、これらの治療法は一時的に症状を抑えることができても、根本原因である粘膜の炎症や血行不良を完全には解消できないからです。
また、抗生物質の長期使用は腸内環境を悪化させ、逆に体の免疫力を低下させる可能性もあります。免疫力が低下すると、副鼻腔炎は再発しやすくなり、結果として「治ってはまたぶり返す」という悪循環に陥るのです。
4. 慢性的な副鼻腔炎性頭痛を改善するためのアプローチ
副鼻腔炎による頭痛を根本から改善するためには、全身の血行やリンパの流れを促し、自律神経のバランスを整えることが重要です。以下に、自宅でできるセルフケアと、当院で行っている施術法についてご紹介します。
自宅でできるセルフケア
- 蒸しタオルの使用
鼻の周辺やおでこ、頬のあたりなど、痛みを感じる箇所や膿が溜まっている場所に少し蒸しタオルを当てることで、血行が促進され、痛みが和らぎやすくなります。蒸しタオルを当てている間は温かくて粘っこい鼻汁が少し流動しやすくなりますし、蒸しタオルを外した後は気化熱により冷却してくれるので、炎症を引かす効果も期待できます。 - 氷での冷却
一時的に痛みが強くなりますが、氷で冷却することで炎症を引かせる効果があります。副鼻腔炎性頭痛の場合、冷却は苦痛を伴うので、様子をみながら行って下さい。①の蒸しタオルと、②の氷での冷却を繰り返し行う方法もオススメです。
ビニール袋に氷と小量の水を入れ、冷やした濡れタオルで包んで、患部に当てましょう。 - 鼻洗浄の習慣化
生理食塩水を使って鼻の中を洗浄することで、粘膜の炎症を引き起こすアレルゲンや細菌を除去し、副鼻腔の通りを良くします(下のイラストを参考ください)。 - 深呼吸と呼吸法
鼻呼吸を意識しながら深呼吸をすることで、自律神経が整い、炎症の緩和につながります。特にストレスが多いときには、3秒吸って9秒吐くリズムの呼吸法を試してみてください。 - お椀灸
湯飲みに小量の水をいれ、電子レンジで加熱して熱々にします。火傷に注意して、タオルなどでくるんで持ち、湯飲みの熱い部分を髪の生え際の中心から5mmくらい上の部分(上星というツボ)に直接当てます。熱い!と思ったらすぐ離すを100~200回繰り返すと、楽になります。途中、冷めてしまったら温め直してください。
当院で行う施術法
当院では、鍼灸や整体を組み合わせ、体全体のバランスを整えることで、副鼻腔炎による頭痛の根本改善を目指します。例えば、特定のツボに鍼を打つことで、自律神経のバランスを整え、血流を促進し、炎症を和らげる効果を引き出します。また、頭蓋骨や頚椎周辺の調整を行うことで、副鼻腔周辺の圧迫を軽減し、鼻の通りを良くするアプローチも行っています。
施術を受けた患者様の中には、「何年も悩んでいた頭痛が数回の治療でほとんど感じなくなった」との声も多く、長年の症状に対しても効果を実感していただいております。
5. 東洋医学から考える副鼻腔炎性頭痛のアプローチ
西洋医学では、副鼻腔炎性頭痛の主な原因を炎症や細菌感染として捉え、抗生物質や抗炎症薬で対処することが一般的です。しかし、東洋医学の視点からは、単に炎症を抑えるだけではなく、体全体のバランスを整え、内臓や経絡(エネルギーの通り道)の働きを調整することが重視されます。東洋医学では、副鼻腔炎性頭痛を「肺」と「脾(胃や消化器系)」、そして「肝(精神的・情緒的バランス)」の異常と関連づけて考えます。
東洋医学における副鼻腔炎性頭痛の原因とは?
東洋医学では、病気は体内の「気(エネルギー)」・「血(血液や栄養)」・「水(体液)」の流れが滞ったときに発生すると考えられます。副鼻腔炎性頭痛も、この「滞り」が主な原因です。具体的には、以下の要因が関係していると考えられます。
- 「風寒」や「風熱」の侵入
外部から冷たい風(風寒)や熱(風熱)が体内に入り、鼻や副鼻腔の気の流れを乱すことで炎症が起こりやすくなります。この状態は、鼻づまりや鼻水といった症状と共に、前頭部の痛みを引き起こすことが多いです。 - 「気滞血瘀(きたいけつお)」による頭部の血行不良
気や血の流れが滞ると、頭部の血流が悪化し、副鼻腔に圧力がかかることで痛みを感じるようになります。この「気滞血瘀」は、ストレスや長時間同じ姿勢で過ごすことによっても引き起こされるため、慢性化しやすい傾向があります。 - 「脾虚湿盛(ひきょしつじょう)」による体内の余分な湿気の蓄積
胃腸の働きが弱まることで体内に余分な「湿(しつ)」が溜まり、副鼻腔の粘膜や気道の働きが低下しやすくなります。この状態では、粘膜が腫れて膿がたまりやすくなり、頭痛を引き起こす原因となります。 - 「肝気鬱結(かんきうっけつ)」による自律神経の乱れ
ストレスや情緒的な負担が大きいと「肝」の働きが乱れ、気の流れが滞ることで、全身のエネルギーバランスが崩れます。結果として、副鼻腔の炎症や鼻づまり、頭痛が生じやすくなります。
東洋医学的な治療法と当院のアプローチ
東洋医学では、これらの根本原因にアプローチするために、鍼灸や漢方、整体などの方法を用いて体全体のバランスを整えます。副鼻腔炎性頭痛の治療では、主に以下のような手法を取り入れています。
- 鍼灸治療
特定のツボ(経穴)に鍼を刺すことで、気の流れを調整し、滞った血流や水分の代謝を促進します。例えば、鼻の通りを良くする「迎香(げいこう)」や頭痛を緩和する「太陽(たいよう)」といったツボを刺激することで、副鼻腔の圧迫感や痛みを和らげる効果が期待できます。 - 温灸(おんきゅう)やお灸
温灸やお灸を用いて、気血の流れを整え、体を温めることで副鼻腔の炎症を鎮めるアプローチを行います。特に冷えが原因で症状が悪化している方には有効です。 - 食事療法と生活習慣の改善
体内の「湿(しつ)」を減らす食事や、「脾」の働きを高める食材を取り入れることで、副鼻腔の粘膜の健康をサポートします。具体的には、辛味のあるショウガやシナモン、消化を助ける山薬(やまいも)などの食材を取り入れ、胃腸を強化することを勧めています。
こうした施術やアドバイスを組み合わせ、副鼻腔炎性頭痛を引き起こす根本的な要因を解消することを目指します。当院では、患者様一人ひとりの体質や症状を見極め、最適な治療法を提供しておりますので、ぜひ一度ご相談ください。
6. 副鼻腔炎性頭痛を放置するリスクと早期治療の重要性
副鼻腔炎による頭痛を放置すると、慢性的な痛みによる集中力の低下や睡眠不足、さらには仕事や生活全般に支障をきたすことがあります。また、副鼻腔炎が慢性化すると、炎症が広がり、中耳炎や髄膜炎といった合併症を引き起こすことも考えられます。そのため、副鼻腔炎性頭痛を感じたら早期に治療を開始することが重要です。
副鼻腔炎性頭痛にお悩みなら、京都の「鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU」へ
副鼻腔炎による頭痛は、放っておくと日常生活の質を大きく損なう可能性があります。当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせたオーダーメイドの施術を行い、根本的な原因を解消することを目指しています。
当院の施術は、鍼灸と整体を組み合わせたアプローチを採用しており、副鼻腔炎による炎症や頭痛の緩和に高い効果を発揮しています。また、症状を一時的に和らげるだけでなく、再発しにくい体質改善を目指して施術を行います。
京都で副鼻腔炎性頭痛にお困りの方は、ぜひ一度「鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU」までご相談ください。初めての方でも安心して施術を受けていただけるよう、丁寧なカウンセリングとわかりやすい説明を心がけております。
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- 住所:京都府京都市東山区七軒町17-1
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- ホームページ:鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU
副鼻腔炎による頭痛を改善し、快適な毎日を取り戻しましょう。皆様のご来院を心よりお待ちしております。
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