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目頭が痛い頭痛に悩む人のためのツボ押し解消法

目の疲れ、とくについつい目頭を押さえたくなるような場所がキューッとつまるなんともいえない痛みでお悩みではありませんか?

今回の記事では、そうした目頭の痛みを伴う頭痛について、西洋・東洋医学両方の観点から原因や対処法、ツボ押しをご紹介いたします♪

目頭や目の奥が痛くなる原因(西洋医学的観点)

西洋医学的な観点では、目頭が痛くなる理由にはやはり眼精疲労が挙げられるでしょう。最も多いパターンとしては、近視・遠視・乱視(および老眼)に対して適切な眼鏡やコンタクトレンズが調整できていないうえに、パソコンやスマホを長時間習慣的に見続けることによるものです。

この場合、目のピント調整を行っている毛様体筋が疲れてしまい、ピントが合わないまま見続けてしまうので、痛みとなって現われてきてしまうのです。細かい文字や数字とにらめっこしていると眉間にしわがより、交感神経が興奮したまま緊張が緩まなくなるので、こうした状態が続くことで目頭の痛みが引きにくくなってしまいます。

また、長時間コンタクトレンズを装着していたり、古いコンタクトレンズを連続装用してしまって目の痛みがでてしまうこともあるあるパターンです!この場合はすぐコンタクトレンズを外して、目を休ませなければ何をしても痛みはとれません(-_-;)

次に偏頭痛でも目の奥が痛むことがあります。男女ともに起こりえますが、特に女性ホルモンのエストロゲンと関係しやすいため生理などと絡んで女性に多いのも特徴です。若年から発生することも多く、周期的に痛みを繰り返します。どの場合でも疲れたりストレスがあると発症の程度が強くなってしまいます。

意外と見落としやすいのが副鼻腔炎です。なかなか何をやっても前頭部の痛みがおさまらない場合も多く、下を向くと痛みが増強したり、鼻づまりがあり口呼吸が主になっている方も多いのが特徴です。

最後に、姿勢も注意してみましょう。作業に集中するあまり、目を画面や資料に近づけ前に乗り出すようにして猫背の姿勢になっていませんか?

猫背になると、アゴが前に突き出てしまい、首の後ろを圧迫し頭への血流が滞ってしまいます(>_<)背筋を伸ばして座り、作業の合間に休憩を設定し、立って歩いて違う景色をみる、ということが意外と根本的な解決になることもあります。

こんな場合は危険!すぐ病院にかかりましょう!

目が開けられないほどの急な痛み

眼圧が急に上がって急性の緑内障になってしまうことや、菌の感染などで炎症が起きてしまっている場合があります。頭痛や吐き気、嘔吐など一見目とは関係のないような症状も目からきていることもあるので、おかしい場合は眼科を受診しましょう。

見えにくく感じたり、まぶたが腫れている

結膜炎や感染による眼窩の炎症などでまぶたが腫れて見えにくくなったり、眼圧が高くなることによっても霧がかかったように見えることがあるので、注意が必要です。視野が狭くなったり、一部が見えないなどの症状など、見えにくく感じた場合は休日であっても救急外来などを探し早急に医科を受診しましょう。

ろれつがまわらない、視野異常、手足の麻痺

脳の血管障害では 視野異常がみられることもあり、同時に手足の麻痺や記憶障害、ろれつがまわらなくなるなどが起こります。朝に水の入ったやかんが持てなくなったり、物を落としてしまったり、ボタンをかけるなどの細かい動作ができなくなったり、顔が傾く、口がうまく動かない・しゃべりにくいなどの症状をきっかけに気づくことが多いです。すぐに医科を受診しましょう。

目頭が痛む時の東洋医学的な原因

目頭が痛む頭痛、特にパソコンなどの画面を眺めているとついつい眉間をつまみたくなるような痛みを訴えている方に多いのは、奇経八脈と呼ばれている8つの流れのうち陽蹻脈(ようきょうみゃく)/陰蹻脈(いんきょうみゃく)という2つの流れが滞ってしまった時に起こります。

蹻脈の蹻は「橋渡し」の意味がありますが、何を橋渡すのかというと、中心と末端を橋渡しします。

陽蹻脈も陰蹻脈も目と関わりが深いため、睡眠の問題などとも絡んでくるのですが、目の問題でいえば特に目の内側に沿った流れと関係します。

なので、目頭をつまみたくなるような痛みに対しては、両方の蹻脈を調節してあげることで、楽になるのです。

目頭が痛い時に効果的なツボ押し・お灸

さて、先に説明いたしました目の内側が痛くなるような場合に関係してくる陽蹻脈・陰蹻脈を調節するツボをご紹介します。

【申脈と交信】

申脈(しんみゃく):陽蹻脈のツボです。外くるぶしの先端の真下にあります

交信(こうしん):陰蹻脈のツボです。内くるぶしの一番高いでっぱりから指3本分あがったところの骨の際にとります。有名な三陰交というツボの近くですが、押して痛みのあるところでかまいません。

両方のツボを使っても問題ありませんが、

より詳しくは

基本的には[申脈]を使います。

目が充血している場合に[交信]を使います。

右目には左のツボを、左目には右のツボを使うとよいでしょう。

ツボの位置の探し方は、だいたいの場所をイラストを参考に探してもらって、押してツーンと痛む、気持ちよく感じるところで大丈夫です。

その場所を、5秒持続して押し、3秒離す。これを10回~15回繰り返しましょう!

お灸をする場合は、市販の台座灸を使って台座からお灸をはずし、火をつけて、目的のツボにおきましょう♪火の始末にご注意くださいね。

以上のツボ押し・お灸で根本的にアプローチすることができますが、即効性も求めたい方は以下のツボ押しをご参考にしてみてください。

目の疲れをとるツボ

図を参考に、太陽・魚腰・攅竹・四白というツボをそれぞれ、親指・示指(人差し指)・中指・薬指に対応させて目を囲むように指を置き、そこをそのままグーッと気持ちいい圧で押さえましょう。

いっぺんにツボを刺激されるので、押さえたあとスーッとします。

仕上げのマッサージ

図の[攅竹]というツボに掌の付け根を置いて、おでこの方に向かって、[陽白]のツボを通ってグーッと掌の付け根で髪の生え際までずらすようにして、髪の生え際のところで引き上げたら3秒間止まる、というマッサージをしましょう。

目がぱっちり開いて、視界が明るくなりますよ☆

終わったら頭の横(こめかみ~耳の上)あたりを4本の指でクリクリと回しながらマッサージして完了です♪

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まとめ

目頭が痛くなる頭痛の原因は、眼鏡やコンタクトレンズが合わずピント調整で毛様体筋が余計に疲れてしまうというパターンが多いのが現状です。まずは眼鏡やコンタクトレンズがちゃんと調節されているか確認し、作業中の姿勢なども注意しながら休憩をとりましょう。

目の内側の流れが滞っていると痛みや疲れが出やすくなってしまいます。目の内側の流れを調整するのは、東洋医学的に陽蹻脈・陰蹻脈の流れになります。そこに関係のあるツボを押したりお灸したりして、目の内側の流れを調節することで症状を和らげることが可能です。


京都市東山区三条の鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU

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Nagahama

はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。

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