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痛む場所で見分ける頭痛対処の鉄則

京都市で頭痛のお悩みは鍼灸・接骨院白澤堂へ

誰でも一度は経験するであろう頭痛・・・頭が痛いけど薬を飲みたくない。病院に行くほどではない。今すぐ自分でできるケアを知りたい。こんな風に思うときがあるかもしれません。

でも一口に頭が痛いといっても、どこが痛いのかによって原因や対処法が変わってきます。

頭痛持ちの方には、緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛といった分類が一般的ですが、今回ご紹介する痛む場所による分類はあまりお聞きしたことがないかもしれません。実は東洋医学では頭痛を治すために痛む場所がどこなのかということも重要視します。

ご自身の痛みの場所を確認してから、試してみてくださいね♪

※今回ご紹介する痛みの場所による頭痛対処法に関しては、基本的には緊張型頭痛や偏頭痛に対応するものです。緊急で病院に行かなければならない危険な頭痛もありますので、普段と違う頭痛にはご注意ください。さいごに危険な頭痛に関する情報も載せています。

ツボの押さえ方、お灸の方法

下記でご紹介するツボをみつけたら、まず鼻で息を吸い、ゆっくりと口で吐きながら親指の先でぐーっと痛気持ちいい程度のところまで押さえます。

ツボにズーンと心地よい痛みを感じたら親指はそのままの位置で、頭の中で1・2・3・4・5と5カウントして圧を感じます。この時どんどん押していかないようにしましょう。よいところで親指は止めておきます。

その後鼻から息を吸いながら圧を抜いていきます。

お灸は市販の台座灸を使いましょう。台座からウラ面のシールを外してまず指先に貼り火をつけます。火がついたらツボの位置へと移動させましょう。火傷や火の始末に注意しましょう。

より詳しいツボの見つけ方やツボ押しの方法、お灸の方法については下の記事を参照ください。

頭の前が痛む場合

前頭部の痛みには、たとえば目の疲れによる痛み、目の奥が重たく痛む、蓄膿症などでうつむくと痛みがでるなどの症状があります。どの場合であっても、頭の前や顔面部が痛む場合は、胃や腸の経絡が関わっています。

そのため、前頭部の痛みには胃腸に関連するツボが効果的です。顔や頭の問題に「胃腸」が関わっているなんて不思議ですよね。でもたとえば胃腸などの消化管の状態が良くないときは口内炎や口角炎が口のまわりに現れたり、おでこなどにニキビや吹き出物がでやすくなります。

その理由は、頭の前や顔面部には胃と腸の経絡(気がながれる道筋)が走っているため、胃腸が悪くなり滞るとできものができやすくなるからです。

前頭部の痛みがある場合は、胃のツボである「足三里(あしさんり)」、大腸のツボである「合谷(ごうこく)」が効果的です。特に合谷は「面目(面口)は合谷に収む」と昔からいわれるように、顔や目や口の問題は合谷のツボがよく効きます。

頭の前や目の奥などの痛みに、まずは足三里と合谷のツボをオススメします。

また、目と肝臓は関わりが深いため、目の疲れからくる痛みは、肝臓のツボである「太衝(たいしょう)」がよく効きます。こちらも参考にしてみてください。

これらのツボを刺激する方法のおススメは、お灸です♪合谷はツボ押しも併せてやってみましょう。

しつこい痛みが続き、天候不良で症状が悪化する頭痛の中で、実は慢性化した副鼻腔炎(蓄膿症)だったというケースも少なくありません。特徴としては、うつむくと目の奥や額の痛みが増したり、鼻の横などをトントン叩くと、奥にズーンと響く痛みがはしります。鼻の奥から喉に鼻水が垂れてしまう後鼻漏(こうびろう)なども特徴です。

慢性の副鼻腔炎の場合は鍼(はり)が有効なことも多いため、医科をしっかり受診してもなかなかよくならない場合は、是非鍼を受療することもおすすめします。

合谷の場所:人差し指と親指の骨が交わるところのすこし指先側。人差し指と親指を広げるとポコッと凹むところにとります。

足三里の場所:膝の皿の下の外側のくぼみに人差し指を当て、小指があたるところ。向こう脛の少し外側です。

太衝の場所:足の親指と人差し指の骨が交わるところから、すこし指先側の凹んだところ。

側頭部が痛む場合

側頭部、こめかみなどの痛み、耳の後ろの痛みは胆のうの流れが滞ったことが一因です。片側の目の奥からこめかみ、後頭部あたりまで血管の拍動にあわせて痛むような片頭痛もこの分類にはいります。

ツボは、「外関(がいかん)」と「足臨泣(あしりんきゅう)」が効果的です。どちらも身体の側面を通る経絡(気の流れる道筋)を調整するツボで、痛みのある側のツボを押してみてください。

外関→足臨泣の順番で押すことが大切です。

この二つのツボに合わせて、今度は痛む側と反対の手の「神門(しんもん)」にお灸しましょう。胆のうの経絡のつまりが解消されます。

外関の場所:手首背面のしわから、指三本分上。薬指の爪の外側のライン上にあります。

足臨泣の場所:足の薬指と小指の骨が交わるところから少し指先よりのくぼみ

神門の場所:手の平がわの手首のしわの上で、小指側にとります。

後頭部が痛む場合

後頭部から首の後ろの痛みは、目の疲れ、身体の冷えなどから起こりますが、片頭痛もこの部が痛むことがあり、その場合は以下の方法も有効です。

痛みがある側、あるいは痛みの強い側の手の「後渓(こうけい)」のツボ、足の「崑崙(こんろん)」のツボをツーンと痛むくらいに押します。

また、痛みのない側、あるいは痛みの少ない側の手の「列缺(れっけつ)」をお灸します。時間があれば、痛みの少ない側の「太衝(たいしょう)」のツボにもお灸してみてくださいね。

後渓と崑崙のツボは背中を走る経絡で、腰痛にも効くことがあります。同じ理由で後頭部の痛みに使うツボです。さらに、列缺と太衝のツボにお灸することで、後頭部の滞った流れが良くなります。

列缺は後頭部の頭痛に効くもう一つ理由があります。それは、上述した合谷と同じように昔から「頭項は列缺に尋ねる」といわれるためです。頭項とは、後頭部から首のことです。この周辺の問題は列缺が効くよ、ということで昔から使われています。

後渓の場所:指をかるく握ってできる小指のシワの先端。骨の前にとります。

崑崙の場所:足首の外側。外くるぶしの後ろでアキレス腱との間のくぼみ。

列缼の場所:手のひら側の手首のシワの親指側から、親指1.5本分下。

太衝の場所:上記「頭の前が痛い時」のセクションを参照ください。

危険な頭痛

くも膜下出血、髄膜炎、脳出血、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、脳ヘルニア、脳浮腫などは、命に関わる危険な頭痛です。

とくに緊急性のある頭痛で気をつけなければならないのは、くも膜下出血です。突然おこり、バットで殴られたような激しい頭痛を特徴としています。

その他、手足が動きにくくなったり、しびれたり、発熱を伴うような頭痛や、普段経験したことのない症状を伴う頭痛は軽視せず早急に医科を受診してください。

京都市東山区三条の鍼灸・接骨院 白澤堂HAKUTAKUDOU

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Nagahama

はじめまして、鍼灸・接骨院「白澤堂HAKUTAKUDOU」の院長・長濱です。 当院では、東洋医学の幅広い知識を現代に活かし、皆様の健康を支える施術を行っております。気血のバランス、骨格のバランスを整えて本来の正常な機能と動作を取り戻すことが大切です。心身のお悩み、お気軽にご相談ください。

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