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はり・きゅう施術

当院では手首の脈を診ることにより内臓の状態を把握し、体質とともに症状を改善する東洋古来の鍼灸施術を行っております。

手首の脈を診る「脈診」
身体の気血の流れや内臓バランスなどの情報を
ナビゲーターのように知ることができます
針は髪の毛ほどの細さ
脈により原因を見極め、
ポイントをおさえることで
深く刺さなくても身体はしっかり変化します
お灸は火の温熱刺激を利用して
弱った内臓の機能を助けることを目的に
ツボを通じて温めます
もぐさの燃焼による熱は最も人体に浸透しやすいのです

東洋医学の人体観

脈だけではなく、顔・舌・腹部・尺膚(前腕の皮膚)の状態を確認し、総合的に患者様の状態を診て原因を探します。 東洋医学では病をどのように考えどのように治すのかをご紹介します。

飲べすぎ飲み過ぎ、寝不足、ストレス、目の酷使など日頃の不摂生や労働による疲れなどが原因で、後に説明します内臓のエネルギー(気・血・水)を消耗してしまいます。

生気が充実して元気であれば風にあたろうと寒さの中にいようと病気になることはありません。風が強くても、寒さ暑さが厳しくてもへっちゃらです。しかし、身体が弱っているところに風・暑・湿・燥・寒という外気が入り込むと、5つの外気は邪気(外邪)となって人体を侵してしまいます。

はじめに身体の弱りという「因」があり、外邪を呼び込む「縁」が合わさることによって病気(「業」)となってしまうのです。

これは菌やウイルスが体内に侵入しても、体力があれば発症せず跳ね返せますが、体力が弱っていると病気にかかってしまうという現代の考え方とも相通ずるところがあります。

東洋医学では、人は天の気(酸素などの空気)と地の気(食べ物)によって養われていると考え、内臓である五臓六腑の働きで天地のエネルギーを取り込み蓄えます。「天・人・地」の三者がうまく協調できていればエネルギーである「気・血・水」は過不足なく充実し、健康を保つことができます。

人体の基本物質 気・血・水 (Photo AC uatrelierさんの画像より)

このように天地から取り込んだ「気・血・水」を蓄え代謝するのが五臓六腑の働きです。五臓六腑の状態がよければエネルギーの循環が円滑になり、内臓はもちろん、目や鼻や口、手足の運動など内臓以外の生理機能も正常に働くことができるのです。

では生命活動の基本物質である「気・血・水」の異常や五臓六腑の働きの異常をどのようにしてみつけるのでしょう。

腹部を診る腹診、顔を診る望診、舌を診る舌診、前腕の皮膚を診る尺膚診などさまざまな見方を活用しますが、一番身体の情報を仔細につかみやすいのは手首の脈を診る「脈診(みゃくしん)」です

複数の脈診法を組み合わせて、多角的に身体の内側の状況を把握します。五臓六腑は相互に関わり影響し合うので原因が一つとは限りません。各臓腑間の関係性と主な症状は下図に示すとおりです。

脈診などで得た情報をもとに適切なツボにはりときゅうの手技でアンバランスを調整します。体表面にあるツボへの刺激は経絡と呼ばれる気のルートを通じて内臓とつながり、五臓六腑の働きを改善すると考えられています。

はり・きゅう施術は症状を追うのではなく、生命活動の根っこである五臓六腑のバランスを調え体質を変えることで様々な不調に対処することが目的です。